全体的にお客さん扱いされました。
・場所:北千歳駐屯地
・期間:4日間
自衛隊はとにかく靴を磨く
戦闘服に着替えて、ヘルメット、軍靴を装着します。
期間中は最初から最後まで靴磨きをしていました。
軍靴は靴擦れするので最初から絆創膏を貼るようにと言われましたが、絆創膏は貼らず、靴擦れしませんでした。
基本教練
「気を付け」「休め」や整列、敬礼、行進などを行います。
戦闘訓練
主に匍匐前進を行います。
自衛隊の匍匐は5種類あります。
第五匍匐が一番きつかった。
座学みたいなのはほとんどありませんでした。
あと、入隊期間中は携帯電話使用禁止でした。
私は当時から携帯電話をほとんど触らない生活をしているので無関係でした。
国旗掲揚
0800に国旗掲揚を行います。
1700に国旗降下を行います。
この時は何かの作業中でも中断し、国旗に向かって敬礼します。
自衛官は国家公務員です。
公務員は全体の奉仕者です。
ちなみに国旗掲揚の君が代のラッパ吹奏は録音したものを流す駐屯地が多いそうですが、本当にラッパを吹く駐屯地もあるようです。
90式戦車に試乗
短時間ですが戦車に試乗しました。
砲塔後部に設けられた席に乗って演習場を少し走行しました。
90式戦車は最高速度70km/h出ますが、その時は体感で30~40km/hぐらいだったと思います。
オフロードだし、快適性が求められる乗用車とは違うので振動がすごくてお尻が痛くなりました。
戦車の試乗は駐屯地祭などの一般開放時にも実施されています。
興味のある方は行かれてみてはいかがでしょうか。
匍匐前進で腕時計をなくす
匍匐前進をするときは頭が高かったり踵が上がっていたら注意されます。
その部分が敵の的になるからです。
助教(教官の助手)が手本を見せてくれましたが、姿勢が低く、匍匐前進とは思えないほどすばやくてさすがでした。
匍匐前進を終えて兵舎に戻った後、腕時計がないことに気付きました。
きっと演習場で匍匐前進をした時に外れたのだと思います。
演習場に探しに戻るわけにもいかないのであきらめ、駐屯地内の売店で腕時計を買いました。
買った腕時計は1,000円以下でしたが、ケースが割れるまで約10年使い続けました。
長距離行軍
ピクニックみたいなものです。
行李とか重たいものは装備せず、演習場の山道を25km歩くだけです。
お昼は休憩場所にトラックが来て、カレーを用意して食べました。
小学校の時の遠足を思い出しました。
隊員食堂
班ごとに行進して食堂へ向かいます。
兵舎へ戻るときも同じです。
食堂のメニューは健康的な感じでした。
会社の社員食堂は油っこいものばかりで、それとは大違い。
分量は自衛隊だけあって多かったです。
最終日の夕食は隊員食堂とは違う駐屯地内の居酒屋?みたいな場所でご馳走を食べました(隊員クラブ、はなの舞)。
期間中に戦闘糧食(レーション)は出ませんでしたが、どうせなら食べておきたかったです。
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腕立て伏せ
起床は確か0600、消灯は2200だったと思います。
最終日の消灯後、いきなり叩き起こされて兵舎の外で腕立て伏せをさせられました。
雨が降った後だったので水たまりの上でしました。
そんなにきつくはなく、自衛隊流のおもてなし、サプライズって感じでした。
期間中、私の担当だった戦車長の一曹が、大規模な演習のときは楽しんでやっていると言っていたのが印象的でした。
当時は新入社員だったので考えていませんでしたが、仕事を楽しめる、楽しめる仕事というのは本当によいことだと思いました。