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鈴木貴博さんの「格差と階級の未来」を読んだので紹介します。
富の食物連鎖の頂点は資本家
・富の食物連鎖では1%の資本家がそれより多い経営者と圧倒的に多い労働者から搾取している。
・頂点に君臨する資本家は人類全体の富の半分を持っている。
・労働者が資本家になれないのは「お金のルール」を知らないから。
・資本家は消費せず投資する。
・資本家によるグローバル企業とAI(人工知能)への投資で、コスト競争の激化と人的資本価値の低下が起こり、労働者の給料が下がる。
・優秀で高収入の労働者が仕事を頑張ってもなれるのは経営者まで。
・高い給料を貰ってるから仕事頑張ろう→給料UP→もっと頑張ろう→消耗する(結局搾取されている)
では労働者はどうすればよいのか
・搾取する側、つまり「お金にお金を稼がせる」資本家の立場になる。
・自分が働く人的資本だけではなく、自分のお金を働かせる金融資本をしっかりしていれば老後は怖くない。
・自分のお金1000万円を銀行の定期預金で働かせたら搾取できるのは年間1万円、投資用不動産で働かせたらその50倍、アメリカ株式市場で働かせたら300倍以上搾取できる。
未来は人間の仕事がなくなる
・AIはすでに人間の仕事を奪っている。
・人間を超えるAIが人間の指導者になるのは悪い未来ではない。
感想 搾取されている私でも何とかなりそうだと思えました
前半は歴史の教科書っぽい感じで格差や搾取の起源について書かれています。
後半は搾取されている側がどう這い上がるかが書かれています。
最後の方は著者の未来予想です。
要約すると這い上がるには投資しましょうという内容です。
投資の細かいノウハウは少なくザックリな感じですが、資本家の考え方がなんとなく分かったので投資にも生かせそうです。
おもしろかったのは、AIに仕事を奪われるみたいな内容になると
「AIに負けない仕事!スキル!」
という論調が多い中で、著者は違った主張をしているところです。
気になる方は読んでみて下さい。
最後に、特に印象的だったエピソードを少し紹介します。
リーマンショックの時に1000万円でアマゾンの株を購入して大儲けした男性の話です。実際これだけの大儲けは簡単ではありませんが、これが本当の「夢を買う」ということなんだなと思いました。