正社員で勤務していた製造業の会社には労働組合があります。
労働組合と聞くとストライキという言葉が思い浮かぶかもしれません。
昔はあったようですが、今はそんなことはありません。
あるのは御用組合です。
組合の活動報告のビラに書いてあったこと
協議内容:一体感に対する取り組み
組合側:愛社精神に欠ける社員がいる
否定的なことを言って社内改革の妨げになっている
愛社精神を向上させる取り組み、批判のみの意見禁止が必要ではないか
会社側:必要だと思うが費用がかけられない
費用のかからないことを検討する
組合は会社と対立するのではなく協力していくという姿勢です。
組合、会社からのメッセージ
ビラに書いていたことは、組合、会社ともに危機感を表明する内容です。
具体的に何があってこのような話になったかは不明です。
不安定な時代なので、会社に不信感を持つのもやむなしだと思います。
政府批判は毎日行われているので、それと同様に会社に不満を持つのも自然なことです。
社員に愛があればパフォーマンスが向上すると思うので会社側が気にするのは分かります。
それを改善していこうという姿勢はよいことだと思います。
愛の力を利用しない手はない
愛の力は絶大なので、利益を求める企業がそれを利用するのは当然です。
どういう意図があるにせよ、労働者に還元してくれるならそれでよいと思います。
ただ、警戒心も必要です。
日本は形のない愛といった精神論に傾き過ぎて第二次世界大戦へと進み敗北した過去があります。
愛情の裏返しも怖いものです。
愛は金で買えるのか
大金が得られるなら嫌いな相手と結婚しますか?
年収が倍になったら会社を愛しますか?
そういう人もいると思いますし、それが悪いとは思いません。
私が大金持ちだとしたら、自分を嫌っている相手をお金で振り返らせることはできると思います。
でも、それだけでは絶対に愛されることは無いと思います。
お金だけではない気持ちが必要です。
「あなたに愛社精神はありますか?」
これが組合からのメッセージだと感じました。