・始業前の着替え、体操、朝礼
・昼休み中の業務
・定時後の終礼、片付け、掃除
・仕事を家に持ち込む
就業時間外の労働が多いのが日本社会の現実です。
タダ働きをすると実質の時給は下がります。
心当たりのある方は実質時給を計算してみましょう。
実質時給の計算
例として、以下の条件で計算します。
・時給1,000円(表面上)
・1日8時間勤務
・無給の時間外労働が毎日0.5時間発生する
時給1,000円で8時間労働だと日給は、
1,000円/h × 8h
=8,000円/日
ですが、0.5h無給で労働すると、
実質時給は、
8,000円/日 ÷ (8h+0.5h)
≒941円/h
時給差異
1,000円 – 941円
=59円/h
このようにタダ働きした分の時給が下がります。
時給1,000円で毎月20日出勤だと、
月給:160,000円
年収:1,920,000円
時給941円で毎月20日出勤だと、
月給:150,560円
年収:1,806,720円
月給差異(時給1,000円 - 941円)
160,000円 - 150,560円
=9,440円
年収差異(時給1,000円 - 941円)
1,920,000円 - 1,806,720円
=113,280円
つまり、時給1,000円の人が毎日30分サービス残業すると、これだけのお金を失います。
・毎月9,440円
・毎年113,280円
月給、年収はこちらのサイトを使って計算しました。
さらに、
無給の時間外労働0.5h × 20日 × 12月
=120h/年
タダ働きして年間5日(120h)の時間も失います。
着替えも朝礼も義務なら労働時間
三菱重工業長崎造船所事件では作業服を着る時間も「労働時間」とされました。
体操や朝礼も会社指示なら「労働時間」です。
さいごに
朝礼といった給料の発生しない労働が横行し、それを当たり前と思う人が多いのが現状です。
できればこのような時間外労働のない、実質時給の高い職場で働きたいものですね。
ちなみに私は製造業のエンジニアだったとき、
・始業前に更衣室で作業服に着替える
・始業15分前からラジオ体操と朝礼を行う
もちろんその分の給料は払われません。
はい(真顔)