本書の要約
- 肥満の原因は糖質
- 現代人は糖質を摂り過ぎだから減らしましょう
著者 牧田善二氏
- AGE牧田クリニック院長
- 健康関連の著書、メディア出演多数
基本内容:糖質の摂り過ぎで生活習慣病になる
血糖値が上昇すると快感が得られ、降下すると不快感が得られる
つまり人間は糖を欲するようにできている
糖質中毒になると「痩せるホルモン」レプチンが効きにくくなり、肥満、糖尿病、がん、心筋梗塞、脳卒中、アルツハイマーの罹患率が高まる
医師が実践して20kg減に成功した「ヤセる朝食」、納得のメカニズムとレシピを公開(2022年2月21日)|ウーマンエキサイト(1/9)
「お酒に甘い」著者の主張が勘違いを誘発する危険性
ハッキリ言って著者はお酒に甘いです。
本書にはお酒に肯定的な記述が10項目もあります。
好きなお酒も控えてつまらない毎日を送ることになります
47頁
ワインを飲んで食事をしたら空腹時血糖値が20も下がった
47頁
適量のアルコール
169頁
ちょっとお酒のつまみがほしいとき
186頁
ウイスキーなどの強いお酒を飲むときのつまみにも最適
209頁
大根おろしやキムチを混ぜればお酒のつまみにもぴったり
218頁
軽く晩酌したいとき
219頁
36 お酒は「週100グラム」を意識する
236~238頁
ワインに変えることをすすめます
256頁
シャンパン、白ワイン、赤ワインを飲みながら食べました
270頁
この数字を見て、私は笑ってしまいました。「よっぽど飲みたいのだな」と。
著者は本書で「後を引く」食べ物を否定しています。
一方で「後を引く」アルコールは肯定しています。
本書以外でも、例えば牧田氏のこの記事もタイトルだけ見て
「医者が勧めるならお酒飲んでいいんだ!」
と勘違いする人が出そうです↓
「お酒を飲むと人は痩せます」医者が勧める"グラス2杯のある飲み物" 問題は「脂質」でも「アルコール」でもなく、「糖質の過剰摂取」 | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
糖尿病だけの観点ならアルコールは問題ないかもしれません。
でもアルコールは肝臓を弱めます。
アルコールの代謝産物であるアセトアルデヒドには発がん性があります。
酔うことによる事故や怪我、経済損失もあり、自分だけでなく他人への悪影響もあります。
地中海食では適量のワインを摂取しますが、NAFLD患者にも勧めるべきかどうかは、現時点では不明です。アルコールはどの種類であっても、常用すれば肝臓に負担がかかります。脂肪肝で治療中の方やNASH肝硬変では、アルコールは避ける必要があります
引用元
生活習慣病リスクを下げる「地中海食」…脂肪肝の予防・改善に効果的な“食べ方”【医師が解説】 | 富裕層向け資産防衛メディア | 幻冬舎ゴールドオンライン
本の内容も疑い考える
本書の内容は所々怪しい部分があるので自分で調べる癖が付きました。
医者が書いた本だからといって全て正しいわけではありません。
「医者という権威も疑う」
「鵜呑みにせず、自分で考え、調べ、実践する」
食事や健康以外にも学びがありました。