- 正社員時代、組合ニュースに頻繁に載っていた内容
- ビラには認知的不協和理論が使われているのではないか?
- 組合のビラで認知的不協和のシミュレーション(私の推測)
- 家族を守るという気持ちを利用
- 考えすぎかもしれませんね
正社員時代、組合ニュースに頻繁に載っていた内容
組合員の家族からのメッセージ
娘「パパお仕事頑張って」
妻「あなた、いつも遅くまでお仕事お疲れさま」
直筆メッセージと家族の写真付きで載ってました。
このような組合のビラが定期的に配布されていました。
ビラには認知的不協和理論が使われているのではないか?
認知的不協和(にんちてきふきょうわ、英: cognitive dissonance)とは、人が自身の認知とは別の矛盾する認知を抱えた状態、またそのときに覚える不快感を表す社会心理学用語。アメリカの心理学者レオン・フェスティンガーによって提唱された。人はこれを解消するために、矛盾する認知の定義を変更したり、過小評価したり、自身の態度や行動を変更すると考えられている。
引用元
人間は認知的不協和を解消するため、認知の変更を行います。
居心地が悪い状態を解消したくて、言い訳を考えて自己正当化をするということです。
組合のビラで認知的不協和のシミュレーション(私の推測)
例えば、自分は仕事が辛い、嫌だ、疲れた、辞めたいなど、仕事にネガティブな感情があるとする。
そこに上記のような組合ニュースを見せられる。
そして以下の二つの認知がある状態になる。
認知1:仕事・職場に不満がある
認知2:「パパお仕事頑張って」など家族から応援されている
仕事・職場に不満があるのに、他者から仕事をすることを応援されている。
このため自分の認知に矛盾・不協和が発生する。
自分の矛盾・不協和を解消するため、認知1を変更する。
認知1:仕事・職場に不満がある
↓ 認知の変更 ↓
認知3:家族のために長時間労働に耐えて頑張る自分は素晴らしい
認知4:子供の学費を稼ぐため、家族に不自由な思いをさせないため、どんなに辛くても仕事は休めない、辞められない
認知5:ハラスメントも長時間労働も家族の応援があれば大したことはない
このような認知の変更で認知2との矛盾・不協和を解消しようとする。
組合ニュースの家族からのメッセージが他人の家族であっても、人は自分に置き換えて考えようとするので効果範囲は広いと思います。
家族を守るという気持ちを利用
家族のために何かを頑張るのは立派なことだと思います。
ただ、世の中にはそのような気持ちを利用する人もいます。
社長のメッセージ放送や朝礼で「ガンバロー」の唱和も認知的不協和の利用といえます。
ネガティブな気持ちの人ほど、不協和を回避したい気持ちが高くなります。
会社への不満を抑え込む、告発させない、ブラックでも辞めさせないなど、認知的不協和の利用はブラック企業のやりがい搾取として有効だと思います。
参考サイト
認知的不協和(理論)とは?【わかりやすく解説】具体例 - カオナビ人事用語集
考えすぎかもしれませんね
心理学を持ち出しましたが、組合のビラごときで考えすぎかもしれません。
誰かから応援されている。
だから頑張れる。
素直に考えれば素晴らしいことです。
「お仕事頑張って」
応援に素直に応えられる社会であってほしいです。