オッサン、空気を読まず、美容本は読む
この本の読者ターゲットは明らかに女性です。
私のようなオッサンが読む本ではありません。
しかし、そんな世間の常識や空気は気にせず、堂々と本屋のレジに持って行きました。
要約:美容常識の真実
肌は「触らない」方がよい
肌のターンオーバーは約6週間。
肌トラブルが起きても自己再生機能を邪魔しないように6週間待つ。
ターンオーバーを助ける最も簡単な方法は「触らない」。
肌荒れや乾燥肌の一番の原因は「洗いすぎ」
人の皮膚は皮膚常在菌によって弱酸性に保たれ、有害な菌が増殖しにくくなっている。
常在菌である表皮ブドウ球菌が皮脂をエサとしてグリセリンや脂肪酸を作り、肌をバリアしている。
洗いすぎると皮膚常在菌と皮脂が減少し、皮膚構造が傷つく。
光老化は加齢に比例しない
光老化は加齢による老化ではなく、その人が生きてきた間に被爆した紫外線の総量によって進行する。
紫外線への防御反応の結果、シミができたり、肌の弾性線維が破壊されてシワやたるみができる。
つまり紫外線対策が肌の老化防止に最も効果的。
日焼け止めで「SPF」「PA」より大事なこと
日焼け止めはたっぷりと、均等に、隙間なく、こまめに塗る。
「日焼け止めは量が命」とのこと↓
顔マッサージが肌のたるみや黒ずみをつくってしまう
肌を押したり引っ張ると線維組織が壊れてたるみができる。
美顔ローラーでも同じ。
肌をこすって摩擦を与え続けると、角質を厚くするケラチノサイトとメラニンが誘引され黒ずみになる。
著者が勧めるシンプルスキンケア
ボディソープより石鹸がオススメ
石鹸(成分表示:石けん類)
石鹸の弱アルカリ性と、肌の弱酸性が皮膚上で中和され、界面活性剤が皮脂を取りすぎることがなく刺激が少ない。
ボディソープ(成分表示:全身洗浄料)
ボディソープは界面活性剤の効果が消えにくく、皮脂を取りすぎてしまい、肌荒れになってしまう可能性が高い。
洗顔はよく泡立てた石鹸で行う。
ノーメイク、薄化粧なら水かお湯で洗うだけでOK。
シャンプーによる洗髪も週2回で十分。
著者は洗顔は週2回しかしていないとのこと。
石鹸は環境負荷が少ないとのこと↓
洗顔後の化粧水は不要
化粧水で疑似的に水分が過剰に補われると、角質層の構造が崩れ、細胞間脂質(セラミド)が保持できなくなる。
皮脂が取り除かれても、新しい皮脂が2~3時間後に分泌されるので、洗いすぎなければ本来は洗顔後に何もしなくてよい。
それでも乾燥が気になるなら、皮脂成分に近い油分が入った美容液やクリーム、オイルやワセリンのうち、どれか1点のみ使う。
日焼け止めは必ず塗る
最強のアンチエイジングが紫外線対策であり、唯一の肌老化防止策。
紫外線による光老化が皮膚ガンのリスクを高めるので、一年を通して日焼け止めを塗る。
著者は化粧品は日焼け止めしか持っていないとのこと。
著者、落合博子さんの記事
感想:オッサンのくせに女子力がアップした気がする
化粧品やサプリを買う前にこの本買ったのが正解
読み終わった後に思ったことです。
化粧品の広告でシミがぽろっと取れるやつ。
あんなの嘘だと思ってましたがさもありなん。
この本で美容カルトともいえるような美容業界の嘘が分かりました。
昔はザラザラのタオルで垢すりをやってましたが、やめて正解でした。
著者は自身のスキンケアをズボラであると自認していますが、肌には余計なことはしなくていいというのはミニマリストとしても好都合です。
でも紫外線対策は必須です。
夏でも肌の露出は控え、日焼け止めはしっかり塗ります。
あとがき
女子力を磨くオッサン
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振り返って自分を客観視したとき「いったいどこへ向かっているんだ」という思いが残りました。
オッサンの迷走はつづく。