川島崇照さんの
嫌いな親との離れ方
を紹介します。
要約
- 親に都合のいい言葉を疑う
- 危険人物が「親の姿をしている」
- 毒親の心理を知ると罪悪感が減る
- 毒親に関わるほど問題は大きくなる
もし親が他人だったとして、信頼できる人間なのかで考える
もし親が・・・
- 私を殴ってくる他人
- 私に嘘をついて騙す他人
- 私にお金を無心する他人
- 私に暴言・誹謗中傷を浴びせる他人
- 私や私の周りの人に脅迫や嫌がらせをする他人
だったとしたら
それは信頼できる人間なのか?
人として信頼できないなら親と離れるべき
感想:「毒親と闘うな」は共通
本書にある5つの相談事例は著者のフィクションだと書かれていますが、要点を押さえておりリアリティがあります。
5つの事例の中から自分が近いものを取り上げれば、読者は親と離れるイメージがつかみやすいと思います。
「産んだ・育てた恩が~」
「お前のせいで離婚できない」
「お前のせいで苦労した、金返せ」
などの、毒親の常套句への反論例が分かりやすいです。
この毅然とした反論を知れば、問題を抱えている読者の気持ちは軽くなるはずです。
毒親問題が改善されない理由
毒親問題の対処法は、振込め詐欺の啓発のように普遍化するまで何度も繰り返して伝える必要があります。
しかし、現実には問題の改善は進まないと思います。
それは支配者側には不都合だからです。
毒親呪縛から脱することは洗脳・マインドコントロールから脱することであり、全ての物事に共通するプロセスです。
組織の維持には都合の良い人間が必要です。
だから人々が目覚めてしまうと成り立たなくなるのでネガティブキャンペーンが行われます。
若者には非はないのに、マスコミが「若者の○○離れ」と取り上げるのが一例です。
毒親問題に直面した人は社会に対しても疑問を持ちます。
そうして気付いてしまった人は支配者に従わなくなります。
それは支配を正当化したい人達にとっては面白くないので改善が進まないということです。
家族や友人 毒親問題を通して化けの皮が剥がれる
大きな問題に直面した時に人の本性は現れます。
家族だけでなく、味方だと思っていた友人や知人までもが手のひらを返します。
そして自分が一方的にその人たちを信頼できると思い込んでいたのを知るのです。
問題を乗り越えたときに、本当に信頼できる人間を見分けられるようになります。
生まれ育った環境で仕方なく作られた人間関係に比べ、自らの意志で再構築された人間関係は強固です。