木暮太一さんの
を紹介します。
要約:「どう表現するか」でななく「何を表現するか」が重要
言語化のステップ、PIDAの法則
- 目的の整理:そもそも自分は何のために言語化したいのかを考える
- 項目を選定する:何を伝えれば明確に言語化できるのかを考える
- その項目を定義する:その項目はどういう意味なのかを定義する
- その定義が伝わる表現に当てはめる:意図した定義が伝わるフレーズを使う
ビジネスで言語化すべき項目
- 「なぜそれを」
- 「なぜ今」
- 「なぜ私から」
ビジネスの言語化に必要な5段階項目
第1段階:提供する価値の言語化
→価値とは
- よい変化をもたらすもの
- テンションが上がるもの
- 提供者の異様なまでのこだわり
第2段階:他社との差別化の言語化
→差別化とは
- 他社商品にはできないが自社商品にはできる
第3段階:自社の信頼性の言語化
→信頼性とは
- これまでの自社実績、成功事例
- 自分がその商品を世の中に広めたい理由
第4段階:価値が提供される理屈の言語化
- プロセスを説明する
第5段階:相手に取ってもらいたい行動の言語化
- 練習メニューという視点で伝える
自分の感覚を認識するための着目点
- 気持ちが揺れた部分に着目するには、「どう思う?」という問いに対して「教えたいことを伝える」という視点で考える
- 切り口を変えるという考えは、いろいろな人の目線で考えると変換する、つまり「この人に教えたいことは何だろう?」を考える
- 「こうなったらいいなぁ」という期待
- 「こうなったら嫌だなぁ」という不安
信頼性に疑問を感じた内容
無添加、無農薬の弁当を「毒出し」デトックス効果をうたって売り出したエピソードが紹介されていました。
無添加、無農薬自体は良いことだと思います。
しかし、ありもしない効果を言うのは、良くない言葉ですが、不誠実な情弱ビジネスだと思いました。
「デトックス」は幻想か?5つの手法を“科学的”に分析した結果 | WIRED.jp
うそと思われる商品広告をネットで見つけた(消費者トラブル解説集)_国民生活センター
感想:作文で書く事が思いつかない小中学生が読む本ではなかった
残念ながら、作文や読書感想文がうまく書けない小中学生向けの本ではありません。
本書は、商品やサービスを売りたいビジネスパーソン向けの内容です。
「思ってた内容と違った、うっわー😦」ということです。
過去に読んだ本に、否定から話に入ると相手はそれが気になって、後の話を聞かなくなるということが書いてありました。
また、「なぜ」「どうして」という疑問、問いかけには感情が入っており、非難がましく、相手は防御反応をとるそうです。
否定や「なぜ」「どうして」という疑問が多いと、読者はそれが気になって内容が頭に入らず、書き手の伝えたいことが伝わらないということです。
否定するにしても表現を工夫しないといけませんね、という教訓を得た本でした。