ジャック・シェーファーさんの著書
元FBI捜査官が教える「心を支配する」方法
を紹介します。
- 人に好かれる公式
- アメリカの有力者が中国で厚遇を受ける理由
- ミラーリングで好感を与える
- 二者択一の質問をする
- 何かを聞き出したい時は、あえて推定で述べる
- 「感情の投資」を利用する
- カモにされない方法
- 感想:これ、おれがやってるやつじゃん
人に好かれる公式
接近+頻度+持続期間+強度=人物の好感度
一言で表すと、
相手のそばにいるだけで好感度が上がってしまう
ということ。
この公式は距離を置きたい相手に対しても逆利用できる。
アメリカの有力者が中国で厚遇を受ける理由
中国は機密情報を得るために相手をもてなす。
相手を持ち上げ、親密になり、気付かれないように情報を引き出す。
これはナルホドと思ったポイント。
中国帰りの著名人は中国に対して好印象で語っているので怪しいと思っていましたが、やっぱり利用されてんるんだなー
通訳が”アレ”だったとは・・・
ミラーリングで好感を与える
相手のしぐさを真似するミラーリングをすることで相手に好感を与えることができる。
反対にミラーリングを全く行わないと相手に不快感を与える。
二者択一の質問をする
「AとBどちらにしますか?」などの選択肢を与えて、相手に主導権があると思わせる。
これは誤った二分法・二分法の誤謬と呼ばれるもので、私はこのテクニックを美容外科で仕掛けられました。
何かを聞き出したい時は、あえて推定で述べる
推定が正しければ、相手はそれを認めて話し出す。
推定が間違っていれば、相手はそれを訂正して間違っている理由を話し出す。
過去の記事で紹介した、矛盾や間違いを正したいと反射的に思う心理「正したい反射」を利用したテクニックです。
「感情の投資」を利用する
多くの時間や労力をつぎ込んだ「感情の投資」をした物事に対して、人は関係を継続しようとする、引くに引けなくなる心理が働く。
サンクコスト効果やコンコルド効果に似た心理現象だと思いました。
「感情の投資」をさせて自分の立場を有利にするテクニックは使えそうです。
カモにされない方法
本書では人に好感を与える好意シグナルと、反感を与える敵意シグナルが紹介されています。
その中でも、しつこい勧誘や詐欺を避ける、好ましくない人物と距離を置く、敵意シグナルの具体例を紹介します。
敵意シグナル
- しかめっ面、険しい表情をする
- 凝視する、ガンを飛ばす
- 足を開いて立つ
- こぶしを握る
- 鼻息を荒くする
- 速く歩く
- ミラーリングをしない、同調しない
- 相手のパーソナルスペースに遠慮なく入る
- 相手と露骨に距離を取る、離れる
- ネームコーリング効果の逆をやる、名前を呼ばない
↑↑↑
つまり、これらのことをしない、これらの逆をやると好感度が上がるということです。
感想:これ、おれがやってるやつじゃん
本書で紹介されていたテクニック、私は既に使っていました(笑)
「話しかけるなオーラ」です。
敵意シグナルをバリバリ出しています(笑)
本書は具体的なエピソードを交えてテクニックが紹介されているので、状況をイメージしやすいです。
だだしテクニックを身に付けるには、自分の状況に置き換える応用力が必要だと感じました。
このことから本書は中級者向けと言えます。
正直に言うと、本書を読んでも著者と同じような心理操作術を身に付けるのは難しいと思います。
ですが、心理操作されにくいマインドは持てるようになります。
詐欺師に騙されないように、しっかり学びます😎