谷原誠さんの
「いい質問」が人を動かす
を紹介します。
要約:弁護士が使う、人を動かす質問テクニック
「なぜ」という質問には注意が必要
- 「なぜ」という問いに答えるには理論性が求められるので、相手に負荷を与える
- 「なぜ」は「どのように」という質問に置き換える
FBIの交渉術の本「逆転交渉術」でも、「なぜ」という質問は相手を守勢にさせると書かれていた
裁判では禁止されている誤導尋問
誤導尋問とは、質問の前提に誤った事実を入れて自分の意図する答えに導こうとする、誘導尋問の一種。
前提挿入と言われることもある。
例えば
「あなたの使っている冷蔵庫のメーカは何ですか?」
という質問は、冷蔵庫を持っていることが前提になっている。
私は冷蔵庫を持っていないのに、持っているという前提が隠された質問である。
仮定して質問
- 「仮に~だったらどうですか?」と質問する
- 仮定の話だと、相手は安心して本音が出やすい
自分を変えるためのドーピングのような質問
「1年前に戻れるとしたら、まず何をしますか?」
この質問の答えが出たら、すぐに行動する。
今すぐ行動しなければ、来年も同じ答えになってしまうから。
感想:「なんで出来ないの」と質問されたら、どんな気分になりますか?
「なんで出来ないの」
このような質問をたくさん受けました。家庭で。職場で。
質問の形式を取っていますが、実際は相手を攻撃、非難するためのものです。
私はこれを「バカな質問」と呼んでいますが、本書ではノー・アンサー・クエスチョンと紹介されていました。
本書では、この質問を受けたときの不快感が理論的に説明されており、すごく納得しました。
出来ない自分が悪いのではない。
「なんで出来ないの」というダメな質問をするのが悪い。
私が受けてきた苦しみが理論で解き明かされ、少しだけ強くなった気分です。
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