- 要約:お腹の弱い人、過敏性腸症候群の人が知るべき知識
- その他の知識
- 著者は便秘だからといって高FODMAP食を勧めてはいない
- 感想:ゲリベン野郎の私はもっと早く読むべきだった
- 発展途上国では下痢で死ぬ、侮れない
要約:お腹の弱い人、過敏性腸症候群の人が知るべき知識
下痢の原因
- 下痢はFODMAP(フォドマップ)と呼ばれる短鎖炭水化物・糖質の摂取で起きる
- FODMAPは腸での吸収が悪い
- FODMAPを多く含む食品を食べると小腸に吸収されない糖質が溜まる
- 小腸内の糖質の濃度が上がると人間の体はそれを薄めようとする
- 糖質濃度を薄めるため血管から小腸へ大量の水を引き込む運動が起きる
- 水分が増えた小腸は運動が過剰になり、溜まった液体を処理するために下痢が起きる
FODMAP | 診療のご案内 | 田中消化器科クリニック|炎症性腸疾患診療や胃・大腸カメラ(内視鏡検査)を静岡市で実施
過敏性腸症候群の人が避けるべき高FODMAP食
- パンなどの小麦の多い食品
- アスパラガス
- 豆類
- 納豆
- タマネギ
- ゴボウ
- セロリ
- サツマイモ
- キムチ
- ハチミツ
- オリゴ糖
- 牛乳
- ヨーグルト
- リンゴ
- モモ
- 柿
- ウーロン茶
- エナジードリンク
- ソーセージ
- あずき
- キシリトールガム など
過敏性腸症候群の人が摂ってもよい低FODMAP食
- 米、玄米、オートミール
- 十割そば
- ナス
- トマト
- ニンジン
- ピーマン
- ホウレンソウ
- カボチャ
- きゅうり
- じゃがいも
- 生姜
- もやし
- キャベツ
- オリーブオイル
- バター
- カマンベールチーズ
- バナナ
- イチゴ
- ブドウ
- キウイ
- ミカン
- ブルーベリー
- コーヒー
- 緑茶
- 鶏肉、豚肉、牛肉
- 魚介類
- 卵
- クルミ
- ピーナッツ など
その他の知識
- 低FODMAP食は潰瘍性⼤腸炎やクローン病の症状を軽減するとの研究がある
- 低FODMAP食で腸内でのガス発生が減れば、大腸憩室や逆流性食道炎の対策になる可能性がある
- 関節が柔らかい人はお腹が弱い人が多い、過可動性症候群の人は腸の組織が膨張しやすい傾向があるためとのこと(この説の裏付けについて、独自に確認できなかった)
- 過敏性腸症候群の患者は乳幼児期・成長期に強いストレスを受けていることが多く、ストレスで胃腸が過剰に反応する
著者は便秘だからといって高FODMAP食を勧めてはいない
- 便秘の人が高FODMAP食で便が出るようになったら、それは「副作用」である
- 整腸作用ではなく、お腹の調子が悪くなって便が出たのであるから、腸へのダメージは大きい
感想:ゲリベン野郎の私はもっと早く読むべきだった
私はひどい下痢症でしたがセミリタイア後は解消しました。
しかし、お腹が弱い体質自体は変わりありません。
これまでに食事改善を行ってきましたが、私の実感として、
タンパク質を増やし
炭水化物を減らす
と硬めの便が出るようになりました。
だから、下痢の原因が炭水化物・糖質というのは合点がいく内容でした。
発展途上国では下痢で死ぬ、侮れない
途上国では下痢性疾患で多くの人が命を落としています。
日本は衛生状態が良い国ですが、それでも下痢に悩む人が多く、精神まで病んでしまう人もいます。
お腹が弱い人が人生をよりよくするために、低FODMAP食を試してほしいと思います。
下痢は経済的損失はもちろんですが、精神的損失も大きいので決して侮れません。
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