派遣会社にメールを送る
- 派遣先で侮辱、暴言、暴力等のハラスメントを受けている
- 内容は派遣先の管理職に伝えている
- 安全配慮義務違反なので専門機関に通報する
派遣会社からの返答
- 本件について電話またはメールでヒアリングをしたい
- 派遣先に連絡して加害者へのヒアリングを依頼した
派遣会社から提示されたヒアリング項目
- 当該従業員名(加害者)
- いつから
- どのようなハラスメントか
- どのような場面で
- 常習か 突然か
- 派遣先への要求
ヒアリング後、派遣会社からの返答
- ヒアリング内容を派遣先へ伝えた
本事案は指導対象事案であり、当該スタッフへ然る処分対象でもある
直接謝罪、ご説明をさせて頂きたいご連絡あり
考察
相手の恐怖を言語化し、何を伝えるか考える
相手が恐れること
- SNSで拡散、会社の評判が落ちる、信用リスク
- 同様の告発者が出ること、職場環境の悪化
- 退職者増、採用難
- 賠償問題
文章力や言語化の書籍では「どう伝えるか」よりも「何を伝えるか」が重要と述べられている。
効果的なキーワードや専門用語の使用
- 「安全配慮義務違反の行為」
- 「専門機関に通報します」
- 「専門家の意見」
- 「過大な要求」
- 「身体的な攻撃」
- 「立証」
- 「紛争状態」
弁護士の書籍には「脅しは言い方ではなく、話の内容に含まれる恐怖がポイント」と書かれている。
キーワードの選定は、厚生労働省や弁護士のサイトが参考になる。
厚生労働省 - パワーハラスメントの定義について
https://www.mhlw.go.jp/content/11909500/000366276.pdf
被害者という立場を明示する
ハラスメントで嫌な思いをした、告発に対する派遣先からの報復が怖いと訴え、恐れているという気持ち・感情を伝えることで信憑性を持たせる。
FBIの交渉術の書籍には、罪悪感を回避したい人間の心理を利用するために、公平ではないと訴えるということが書かれている。
第三者、専門機関を使う
「専門機関に通報します」と伝えた。
「通報を検討します」ではなく。
上で紹介した書籍「逆転交渉術」に書かれていた極端なアンカー(アンカリングの一種)という手法を使った。
専門機関という、派遣会社や派遣先では把握できないもの、未知のものを使い、相手側に思考するように仕向けた。
専門機関、労働局は役立たずでしたが、、、
感想
告発後、私は出勤していません。
そのまま契約終了しました。
だから派遣先が本当にハラスメントの対応をしたのか、加害者が処分されたのかは分かりません。
暴言の録音はなく、ハラスメントの客観的証拠はありません。
しかし、派遣先から直接謝罪したいという意外な反応が返ってきました。
直接の謝罪、話し合いの申し出は断りました。
最高責任者から、謝罪、話し合いのお時間を作って頂きたいと連絡が来たとのことですが、「その時間は給料出るんですか?」と言ってやればよかったです(笑)
ハラスメント告発の教訓
メモや録音など証拠を取る
そんなの時間の無駄だからブラック企業はさっさとやめる、それもありです。
会社側の立場なら、
被害者側が会社に対して強硬な手段を取るかもしれないのを考慮することです。
労働訴訟(労働裁判)は被害者側が有利、会社側が不利な場合が多いと言います。
現代はSNSの影響力もあります。
気を付けましょう。
あとがき 本の知識を実践で生かす
今まで読んできた言語化・文章術・交渉術の本の知識が生かせたと思います。
まあ自己満足ですが、最高の置き土産になったはず。
これがギブってやつです。
立つ鳥跡を濁さず?我ながら美しい去り際です(笑)